ボールペンの種類
字を書くときに、なにげなく使っているボールペンですが、量産化され安くなってからは、つけペンや万年筆に代わって、一気に普及しました。
いつも均一の太さで書けるボールペンは、ペン先のボールの大きさが1.2mm〜0.5mmのものが多かったのですが、製造技術のレベルアップで、最近では0.4mm〜0.18mmという、極細のボールペンも作られています。
余談になりますが、普通のボールペンは地球の重力によって、インクが出る仕組みになっています。
仰向けの状態や無重力の宇宙空間では、字を書くことができません。このため、宇宙船の中では”宇宙ペン(orスペースペン)”と呼ばれる、特殊なボールペンが使われています。
ボールペンは、使用されているインクによって、次の3つの種類があり、それぞれ特徴があります。
油性ボールペン
インクに油性染料を使っていて、一番最初に開発されたボールペンです。油性ボールペンの長所は、にじみがない、裏うつりがしない、水で字が流れることが少ない(耐水性)、色あせることがない(耐光性)など、多くのメリットがあります。
このため、宅急便でよく使われている複写伝票や、長期保存が必要な書類に向いています。
しかし、字の書き味や発色がよくないなどの他に、字を書いている途中で、インクが少し垂れてしまう(ボテ)などの短所があります。(これよくありますよね。個人的には、一番気になる点です。)
アメリカでは、この油性ボールペンのことを、ボールポイントペンと呼んでいるようです。
*染料とは、ボールペンの色の粒子が、インク溶剤に溶けているものです。
水性ボールペン
水性ボールペンは、油性ボールペンの書き味や発色性、インクボテを改良した点が特徴です。
しかし、水性顔料を使っているため、水にぬれるとインクが流れてしまったり、耐光性がない、あるいは裏うつりするなどの短所があるため、複写伝票や長期保存の書類には、向いていません。
また、キャップをしめていないと水性顔料が乾燥してしまって、使えなくなることもあります。アメリカでは、水性ボールペンをローラーペンと呼んでいるそうです。
*顔料とは、ボールペンの色の粒子が、インク溶剤に溶けていないものです。
ジェルボールペン
別名、ゲルインクボールペンとか、中性ボールペンと呼ばれることもあります。油性ボールペンと水性ボールペンの両方の長所を、取り入れたボールペンです。
書き味、発光性もよく、ボールペン字を練習するときは、少し太めのものを選んで練習するとよいでしょう。(個人的には、ジェルボールペンを使うと、他のボールペンは使う気になれません。)
ほとんど短所らしきものはないのですが、ただ一つの短所は、他のボールペンよりもインクのへりがはやいことです。
最近では、消しゴムで消すことが出来る、ジェルインクボールペンも登場しています。
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