ボールペン字を練習する前に・その2
*前ページからの続き
この実用性というのは、ボールペン字のプロや芸術家のような字が、書けることではありません。読み手が読みやすくて、好印象をもってくれる字のことではないでしょうか?
ボールペン字の練習を始める方には、まずこれに気づいてほしいのです。
ところが実際はどうでしょうか・・・・。プロが書いたボールペン字練習帳や通信講座のテキストなどで、いきなり”なぞり書き”の練習を始めるわけです。
これって、少し変じゃありませんか?
実用性が目的なのに、プロのボールペン字を、そっくりマネして書くのは。
考えてもみてください。あなたの字は、字を書き始めた子供のときから、ず〜と書き慣れた字です。もう何十年も書き慣れた字です。これをある日突然、全く別人が書いたお手本で、なぞり書きの練習をするわけです。
これで、ボールペン字の練習をしていて、楽しいでしょうか?
はたして、長続きするでしょうか?
あなたは、どう思いますか?
わたしだったら、はっきりいって楽しくありません。長続きしないと思います。
結局、途中でボールペン字の練習をやめてしまうのが、目に見えているわけです。
まずは、実用性を最優先して、読み手が読みやすくて、好印象をもってくれる字が書ければいいわけです。だから、100%お手本のような字が、書けなくても気にする必要はないんです。
もちろん、わたしはボールペン字の練習帳や通信講座のテキストを、使わないほうがいい、なんていうつもりは全然ありません。
これらに印刷されている字は、それぞれとてもいいお手本で、ボールペン字の上達のよき手助けとなります。ただその使い方を少し工夫すればと、そう思っているのです。
初めは、練習帳やテキストのエッセンスだけを吸収して、多少お手本と違った字しか書けなくても気にせず、のびのびとボールペン字を練習しましょう。(具体的な練習方法は、後で紹介しますね。)
繰り返しになりますが、目的はあくまで、実用性!
ボールペン字を練習するなら、美しくて芸術的な文字は必要ありません。
これ、わかっているようで、あんがい盲点になりやすいので、これからボールペン字の練習を始める方に、時々思い出してもらえると嬉しいですね。
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